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「腸内フローラ」って何?

腸内環境に関連するキーワード「腸内フローラ」。お腹の調子を整えるには、バランスの良い腸内フローラを作ることが大切です。地域差、個人差があるものですが、どんなバランスが理想なのか詳しく見て行きましょう。

 

腸内フローラとは

「腸内フローラ」と聞いたことはありますか?「腸内フローラを改善してダイエット」なんてことも時々言われますから、ご存知の方もいらっしゃることでしょう。腸内フローラとは、腸内の細菌が作り出している細菌生態系のことです。「腸内フローラ」または「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」と呼ばれています。100超個もいると言われている腸内細菌は同じグループでまとまって、腸壁にびっしりとすき間なく住み着いています。その様子を花畑に例えて、腸内フローラと呼ばれるようになりました。身体の中にお花畑があるなんて、可愛いネーミングですね。

 

腸内フローラはみんな同じものですか?

腸内フローラを構成する細菌には、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見(ひよりみ)菌」の3種類があります。食生活や年齢、ストレス、健康状態によって、各人の腸内フローラは変わってきます。例えば、食生活の面で言うと、肉類を頻繁に食べる人は悪玉菌が多い傾向があります。実際、肉食動物の腸を調べると、植物を食べる雑食性の動物よりも悪玉菌が多く見られます。また、同居している家族でも腸内フローラは同じではありません。基本的には同じ食事を摂っていると言っても、やはり嗜好はそれぞれ違いますものです。外食や間食も違うことでしょう。食べ物によって、腸内フローラは変化するのです。「お肉だけでなく野菜もバランス良く食べなさい」と言われるのは、栄養面だけでなく、腸内フローラのバランスのためにも大切なことなのですね。

 

理想的な腸内フローラは?

理想の菌バランスは、「善玉菌」2:「悪玉菌」1:「日和見菌」7と言われていますが、実はその理想値も個人差があります。

「旅行先で生水を飲むとお腹を壊す」という忠告をされたことがある人は多いでしょう。これも腸内フローラが影響しているのではないかと言われています。普段食べているものによって、腸内フローラは作られます。国が違えば、常食する食べ物も衛生環境も違ってきます。菌バランスは元より、菌の種類も変わってきます。

2015年にオンラインジャーナル「サイエンティフィック・リポーツ」に発表された研究によると、アジア地域に住む子どもの腸内フローラは2つのタイプがあります。日本の子どもはビフィズス菌が多く、タイやインドネシアの子どもは食物繊維の多い主食を摂っているためか、植物繊維分解能力の高いプレボテラ属細菌が多かったと報告されています。同じ物を食べても、下痢をする人としない人がいるのは、その毒を排除する腸内細菌の有無によるのではないかと考えられます。異国でお腹の調子が悪くなる場合もそうですが、自国でも食べ慣れないものを食べると、調子が悪くなることがあります。

「牛乳を飲むと下痢気味になる」という人がいますね。これも、体内に牛乳を受け入れる腸内細菌がいないためだと考えられるのです。同様に、長い間ベジタリアンで通してきた人が、急にお肉を食べると体調が壊すことがあります。長年野菜を食べ続けてきたことで、食物繊維を分解できる腸内細菌が増え、肉を分解できる腸内細菌が減ったしまったことに由来します。このように、腸内フローラの理想状態は、人によって様々です。ヨーグルトなどで合う合わないがあるのは、このためです。自分の腸内フローラにあった食べ物を摂ることで、健康的な腸内環境が作られるのですね。