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妊娠すると、免疫力はなぜ落ちるの?

「妊娠すると、免疫力が落ちるから気を付けないといけない」そう聞いている妊婦さんも多いことでしょう。赤ちゃんを守らなければいけないのに、どうして免疫は落ちてしまうのでしょうか?今回は、妊娠と免疫の関係についてお伝えします。

 

妊娠中は、身体が大きく変化する

妊娠すると、身体は大きな変化をします。お腹が大きくなるなどの見た目の変化はもちろん、身体の内部でも目まぐるしい変化が起こっています。例えば、赤ちゃんに血液を届けたり、子宮を大きくするために、血液量は通常の3割〜5割も増量します。子宮が大きくなると、腸や膀胱が圧迫され、便秘や頻尿になる場合もあります。そんな変化の中で、妊婦が最も知っておかなければいけないことは、「免疫力が低下する」ことです。

 

そもそも免疫力とは?

免疫力とは、体内に有害な異物が侵入してきたときに、攻撃、排除して身体を守る働きです。病原体が入って来ると免疫細胞が働き、排除してくれるおかげで、私たちは病気になりづらくなっています。免疫には、2通りのシステムがあります。「体液性免疫」と「細胞性免疫」です。体液性免疫は、有害な異物を発見すると、抗体を作り出します。そして、抗体を通じて、異物に攻撃を加えて、排除を行ないます。抗体は、言わば兵隊のような役割です。司令官が異常を察知し、兵隊である抗体に攻撃へ向かわせます。アレルギーが発症するのは、この体液性免疫が過剰に防衛してしまうからです。本来無害であるはずの異物に対しても、抗体を作り出してしまい、攻撃することでアレルギー症状を引き起こしてしまうのですね。細胞性免疫は、抗体を作りません。異物を発見すると、直接攻撃に入ります。がん細胞やウイルス感染細胞など、自分の細胞で異常をきたしているものを感知します。例えると、兵隊を持たず、司令官自身が攻撃に入る状態です。細胞性免疫がマイナスに働くと、移植手術などで拒否反応が出ます。私たちの身体は、この2つの免疫が合わさって、病気から上手く身体が守られています。

妊娠中に免疫力が落ちる理由は?

私たちの身体を守る免疫機能は、なぜ妊娠中に低下してしまうのでしょうか?原因は様々ですが、代表的なものを3つお伝えします。

 

1.胎児を異物と見なさないため

身体に宿った赤ちゃんは、お母さんと常に一緒で、一心同体と感じられることもあるかと思います。しかし、実際は別の命であり、身体にとっては異物ですね。そうすると、細胞性免疫が発動し、赤ちゃんを攻撃し、排除しようとしてしまいます。それを防ぐために、妊婦の身体は意図的に細胞性免疫の力を弱めるのです。妊娠すると免疫力が下がるのは、実は赤ちゃんを守るためだったのですね。

 

2.便秘がちになり、腸内環境が乱れるため

体液性免疫も細胞性免疫も、どちらの免疫の場合も免疫細胞は腸と関わりがあります。人体の免疫細胞の約7割は、小腸で作られるのです。免疫力と腸内環境には深い関わりがあります。善玉菌が多く、悪玉菌の活動を抑制できている状態であれば、善玉菌はその力を存分に発揮し、免疫細胞を活発化させることができます。ところが、便秘をしていると悪玉菌が腸内で増えてしまいます。悪玉菌の悪さにやられて、善玉菌はあまり働かず、結果として免疫機能が弱まってしまうのです。女性は元々便秘がちなのですが、妊娠中は特に便秘になりやすくなります。赤ちゃんを守るために下げた免疫機能を、それ以上は下げないようにしたいですね。

 

3.マイナートラブルにより、ストレスがたまる

妊娠中は、つわりや動悸、疲れやすさなどの体調不調が起こり、ストレスが溜まりがちですね。ストレスも、免疫力を低下させる原因です。自律神経が乱れて、血液循環が悪くなり、免疫細胞を鈍くさせてしまいます。適度に休んで気分転換をはかり、ストレスをためないようにしましょう。