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アレルギーは遺伝?妊娠中からできる予防策

両親にアレルギーがあると、産まれてくる赤ちゃんにも遺伝するのではないかと心配してしまいますね。アレルギーは本当に100%遺伝してしまうのでしょうか?今回は、アレルギー発症のメカニズムと予防対策についてお伝えします。

 

アレルギーは、必ず遺伝する?

母親か父親、もしくは両親ともアレルギーを持っている場合、赤ちゃんもやはりアレルギーを持っているのでしょうか?残念ながら、その確率は高いと言えます。また、両親がアレルギー症状が出ていなくても、祖父母がアレルギーの場合、やはり発症する可能性があります。アレルギー体質は、遺伝する可能性があるのです。しかし、100%遺伝するわけでもありません。アレルギー体質を受け継いだとしても、実際にアレルギー症状が必ず現れるわけでもありません。血液検査でアレルギーを調べてみると、自分では気がつかなかったアレルゲンが分かることがありますが、アレルギー要素を持っていることと、症状が現れることはイコールではないのです。アレルギー発症は、遺伝で受け継ぐアレルギー要素と、それが発症に結びつく環境要因の二つが関係しています。つまりは環境に気を配ることで、発症を防いだり、症状を緩和させることも可能なのです。

 

アレルギーは、どうして起こるの?

そもそもアレルギーとは、身体の免疫反応が異常を起こしている状態です。本来の免疫システムは、身体に異物が入って来た時に「有害物質」だと判断し、攻撃、排除しようとする仕組みです。食べ物の場合は、口を通じて体内に入り、消化管を通り小腸へたどり着きますね。通常であれば、消化管を通ってきた異物は「経口免疫寛容」が働き、異物である食べ物も「無害」だと判断され、免疫細胞が攻撃することはありません。ところがアレルギーを持っていると、本来は「無害」なはずの食べ物まで「有害」だと過剰防衛が働いて、攻撃対象となってしまうのです。

 

アレルギー発症を予防したり、緩和するためにできること

アレルギー発症の有無は、免疫細胞が正常に動いているかどうかにかかっています。その免疫細胞のおよそ7割が作られている場所が、小腸です。小腸には多数の腸内細胞がおり、その中の「善玉菌」が免疫細胞の働きを助けることが明らかになっています。逆に「悪玉菌」が多いと、善玉菌の活動を抑え、病原体やウィルスの異物が感知されなくなってしまいます。さらには、無害であるはずの食べ物を攻撃し始め、アレルギーを引き起こす「抗体」を作り出し、アレルギーを発症させるのです。

つまり、アレルギー発症を予防したり、緩和したりするためには、妊娠中からお母さんが腸内細菌のバランスを善玉菌優勢に整えなければいけません。善玉菌の代表的なものには、「乳酸菌」と「ビフィズス菌」があります。小腸の免疫細胞に働きかけるには、特に乳酸菌が効果的です。乳酸菌は腸壁にくっつき、免疫細胞をを働かせる受容体と結合します。そうすると、受容体から免疫システムを作動させるよう信号が出て、免疫細胞が活性化されるのです。

 

赤ちゃんのアレルギーをできるだけ防いであげましょう

腸内環境を整えるとアレルギー予防効果があるのは、お母さんや食事を食べるようになったお子さんだけではありません。生まれたばかりの赤ちゃんもまた、お母さんの腸内環境から影響を受けています。赤ちゃんは、産道を通って生まれてきますよね。その産道にすむ細菌と腸内細菌は、非常によく似ているのです。赤ちゃんは産道の細菌をもらいながら、生まれてきます。赤ちゃんのアレルギー予防のためにも、妊娠中から食生活に気を配ったり、サプリメントを活用しながら、善玉菌を増やして腸内環境・産道を整えておきましょう。