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腸も加齢する

私たちの顔や髪が加齢により変化するように、体内にある腸も加齢によって変化していきます。赤ちゃんの時の腸、成年期の腸、老年期の腸の変化についてお伝えします。

 

腸内フローラは年齢によって変化する?

私たちの腸の中には、100兆個以上とも言われる無数の腸内細菌が住んでいます。腸壁を広げるとテニスコート1.5倍以上の面積になると言われていますが、それでもその多さには驚きです。腸内に住む3種類の細菌、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌(ひよりみきん)」は、それぞれまとまって生息しており、細菌たちの密集している様子から「腸内フローラ」と呼ばれています。この腸内フローラは、私たちの健康と密接に結びついているのですが、実は生涯を通して変化し続けています。各個人によっても違いがありますが、同一人物でも、赤ちゃんのときと成年期、中年期では、構成する腸内細菌に違いが見られることが分かっています。

 

赤ちゃん期の腸内フローラとは?

母親の胎内にいる時期は、全くの無菌状態です。善玉菌も悪玉菌も生息しておりません。生まれて初めて排便するうんち「胎便」にも、菌は含まれておりません。ところが、産道を通り出生し、様々な人の手に触られたり、呼吸をすることで、大腸菌や腸球菌が出現します。生後4時間後の腸内には菌が生息し、翌日の便には含まれているといいます。生後3〜4日経つと、今度はビフィズス菌が出現し始め、7日後にはピークとなり、腸内細菌数の逆転が起きてきます。大腸菌などの悪玉菌よりも、ビフィズス菌などの善玉菌数の方が多くなるのです。母乳を飲んでいる赤ちゃんの場合、その95%がビフィズス菌になるというのですから、圧倒的な差ですね。人の一生の内、最もビフィズス菌が多い時期がこの時期だと言います。赤ちゃんの便がすっぱい匂いがするのは、このビフィズス菌によるものです。腸が健康な証拠なんですね。

 

成年期の善玉菌と悪玉菌は?

生まれて間もない頃の腸内は、ビフィズス菌が圧倒的に優勢でしたが、離乳の始まる1歳前後でその数は減少し始めます。その後、悪玉菌よりも優勢を保ちながら成年期まで腹這い状態が続きます。一方、生後数日で大量に出現する大腸菌などの悪玉菌も、ビフィズス菌が増えた直後から減少し始め、ビフィズス菌よりも少なくなったあたりで数を維持し続けます。大病をすることがなければ、善玉菌と悪玉菌の割合に大きな変化はなく、善玉菌が優勢のままである場合がほとんどです。変化が見られるのは、中年期が近づいて来たあたりです。ビフィズス菌の数がゆっくり減少し始め、腸内フローラに変化が見られます。かたや悪玉菌は、同数か僅かに数が増え始めます。意識して善玉菌を摂取している方とそうでない方の差が生まれやすい時期でもあります。

 

中年期から老年期の腸内フローラ変化とは?

中年期〜老年期にかけて、腸内フローラは大きく変化し始めます。ビフィズス菌などの善玉菌が減少し、大腸菌など悪玉菌の割合が増えて行くのです。特に、ウェルシュ菌や乳酸桿菌の増加が激しく、腸内環境は悪化する傾向にあります。また65歳を過ぎると、腸内細菌数自体も減少して行きます。お年寄りが体調を崩しやすく、免疫力が弱まっているのは、この腸内フローラも関係しているのです。

 

腸内フローラを健全に保つためには?

このように善玉菌は、加齢によって減少する傾向があります。若いときは善玉菌が優勢ですので、多少不規則な生活を送っても、健康でいられる方が多いのですが、中年期が近づくと善玉菌が減り、体調を崩しやすくなります。腸内環境を整えるために、意識して善玉菌を摂取すると良いでしょう。